トリートメントは「毎日使うべき?」という疑問が増えている
ドラッグストアの売り場では、髪にうるおいを与えることを目的としたさまざまなトリートメント製品が並んでいます。しかし多くの方が「毎日使ったほうが良いのか」「週に何回が正解なのか」と悩むことがあります。実際、トリートメントは髪質・ダメージ具合・使用しているシャンプー・生活環境などによって適した頻度が変わります。
登録販売者としての立場から、日常生活で選びやすい「一般化した目安」を基準に、髪質別・目的別のトリートメント使用頻度をわかりやすく解説します。
トリートメントの役割を正しく理解する
一般的に、トリートメントは髪の質感を整え、摩擦を減らし、指通りを良くする目的で使われます。成分は製品により異なりますが、髪表面の保護コーティングや手触り改善に役立つ成分が配合されているものが多いです。
一方で、頭皮につけることを推奨していない製品もあり、使用方法を誤るとべたつきや毛穴詰まりの原因に感じる人もいます。まずは製品ごとの「使用方法」「適量」を確認し、髪質に合わせることが大切です。
トリートメントの使用頻度の基本目安
まずは一般的な“基本の目安”を示し、その後に髪質別の詳細を解説します。
- 健康な髪質=週2〜3回程度
- 軽いダメージ毛=週3〜4回程度
- くせ毛・乾燥毛=毎日〜2日に1回
- ハイダメージ毛=毎日使用も検討
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、実際には「髪の太さ」「カラー・パーマ歴」「乾燥度合い」「季節」などで変わります。以下で髪質ごとに最適なペースを詳しく見ていきましょう。
髪質別|最適なトリートメント使用頻度
① 健康毛(カラー・パーマなし)
普段から特にダメージを感じない、いわゆる「健康毛」は、過度なトリートメントが逆にべたつきの原因になることがあります。髪表面のキューティクルがしっかり閉じているため、毎日の使用は必要ありません。
- 目安:週2〜3回
- 日常的に摩擦が多い人(ロングヘア・外出が多い)は週3回
- ショートやミディアムで絡まりが少ない人は週2回で十分
② 軽度のダメージ毛(ドライヤーの熱・軽いカラー毛)
ヘアカラーを数ヶ月に1回している、乾燥しやすい、毛先が少しパサつく程度の髪は、髪表面がやや乾燥して摩擦に弱くなっています。
- 目安:週3〜4回
- 毛先だけ乾燥する場合は「毛先中心」でOK
- 洗い流さないタイプと併用すると扱いやすくなる場合が多い
③ 乾燥毛・くせ毛(広がりやすい髪質)
乾燥毛、くせ毛は湿度の影響を受けやすく、ダメージの大小に関わらず乾燥しやすい特徴があります。特に冬場や乾燥する季節は使用頻度を増やすと扱いやすくなることがあります。
- 目安:毎日〜2日に1回
- しっとりタイプより軽めのタイプを選ぶと重くなりにくい
- 髪全体ではなく「中間〜毛先」に集中するとベタつきを防げる
④ ハイダメージ毛(ブリーチ・頻繁なパーマ)
ブリーチ毛・縮毛矯正を繰り返している髪などはキューティクルが傷みやすく、乾燥により広がりやすくなります。そのため、毎日トリートメントをしても重くなりにくいことがあります。
- 目安:毎日
- 毛先を中心に重点ケア
- 週1回は「集中ケア用」を取り入れると質感が安定しやすい
季節別|使う頻度をどう調整する?
● 冬(乾燥シーズン)
湿度が低く、暖房で乾燥しやすいため、トリートメントの頻度を増やしたほうが落ち着く場合があります。
- 乾燥毛 → 毎日
- 普通毛 → 週3回
● 夏(汗・皮脂が増える季節)
湿気や汗でべたつきやすくなるため、重すぎるトリートメントは控えめにします。
- 普通毛 → 週2回
- ロングヘア → 毛先中心
● 梅雨(広がる時期)
湿気により膨らみやすくなるため、いつもよりしっとりタイプを使うのが目安。
タイプ別|洗い流す・洗い流さないで頻度は変わる?
◆ 洗い流すトリートメント(インバス)
シャンプー後に使うタイプ。髪の表面を整え、手触りをよくする目的で使われます。毎日使うタイプもありますが、髪質に応じて調整するのが理想的です。
◆ 洗い流さないトリートメント(アウトバス)
ドライヤーの前後に使用するタイプで、髪の保護や指通りを良くする目的があります。軽いオイル、ミスト、ミルクなど種類があり、髪質で使い分けます。
- 乾燥しやすい髪→ミルクやクリーム
- 細い髪→ミスト系が重くならず使いやすい
- 広がる髪→オイルで保護
アウトバスは毎日使用する人が多いですが、つけすぎると重く感じることがあります。適量(500円玉〜1円玉の量調整)を意識しましょう。
やりがちな「間違った使い方」
● 頭皮につけてしまう
多くのトリートメントは「頭皮ではなく髪専用」に作られています。頭皮に残るとべたつきや不快感を覚えることがあります。
● すすぎ不足
トリートメントが頭皮に残ると、毛穴の違和感や重さの原因に感じる人がいます。根元付近のすすぎは特に念入りに行いましょう。
● 多くつけすぎる
量が多すぎると髪がぺたっとしたり重たくなりやすいため、髪の長さに合わせた適量が大切です。
使い方で効果の感じ方が変わるポイント
- 水気をきちんと切ると、ムラなく馴染みやすい
- 毛先から中間→最後に必要なら表面の順でつける
- 粗めのコームで軽くとかすと均一に広がる
- 放置時間は製品の表示通りが基本
長く置けば良いわけではないため、メーカー推奨時間の範囲で使うのが最適です。
まとめ|トリートメントは髪質に合わせて頻度を変えるのが最適
トリートメントは「毎日必ず使うもの」というイメージがありますが、実際には髪質やダメージ状態によって適切な頻度が異なります。
- 健康毛 → 週2〜3回
- 軽いダメージ毛 → 週3〜4回
- 乾燥毛・くせ毛 → 毎日〜2日に1回
- ハイダメージ毛 → 毎日
さらに季節や生活スタイル、シャンプーの種類でも必要性が変わります。大切なのは「髪の状態を観察しながら調整していくこと」です。べたつきが気になるときは量や頻度を減らす、乾燥が目立つときは集中ケアを足すなど、小さな変化を取り入れることで、毎日の扱いやすさが大きく変わっていきます。
※髪のトラブルが続く場合や頭皮に異常がある場合は、皮膚科など専門機関への相談をおすすめします。


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