こんな悩み、ありませんか?
「最近、抜け毛が増えた気がする…」「シャンプーのたびに不安になる」——こうした声を整体院や薬局で多く聞きます。私は整体師として30年以上、多くの方の体の変化を見てきました。また登録販売者として、髪と頭皮に関する一般的な知識にも接してきました。本記事では、抜け毛の基礎となる部分を、専門用語をできるだけ使わずにわかりやすく解説します。医学的診断や治療の代替ではなく、一般的に知られている要因に絞った内容です。
抜け毛の原因を理解する前に、頭皮の状態が髪の成長にどう影響するかも知っておくと理解が深まります。
関連記事:「頭皮環境の基本:健康な髪が育つ条件とは」
抜け毛は「誰にでも起こる自然な現象」
実は抜け毛は人間の髪の自然なサイクルの一部です。髪は以下のような周期を繰り返しています。
- 成長期(髪が伸びる時期)
- 退行期(成長がゆっくりになる時期)
- 休止期(抜け落ちて次の髪を準備する時期)
一般的には1日に50〜100本程度の抜け毛は自然とされています。したがって、抜け毛=必ずしも異常というわけではありません。ただし、以下のような変化がある場合は注意が必要です。
- 以前より明らかに抜ける量が増えた
- 髪が細く感じる
- 地肌が透けて見える
抜け毛が増える「一般的な5つの要因」
特に女性の場合、年齢による変化が大きく影響します。
詳しくは 「女性の抜け毛が30〜50代で増える理由【整体師視点】」 を参考にしてください。
① 頭皮環境の変化(皮脂・乾燥・汚れのたまりやすさ)
頭皮は髪が育つための“土台”です。皮脂が多すぎたり乾燥しすぎたり、洗い残しがあると、髪にとって良い環境が保てなくなることがあります。頭皮を「畑」に例えると、土の状態が悪いと作物が育ちにくくなるのと似ています。
② ストレスや生活習慣の影響(整体師の臨床で最も多い)
整体の現場で多く見られるのは、睡眠不足や不規則な食事、運動不足、慢性的な緊張など、生活習慣の乱れです。これらは頭皮周りの血流に影響を与えやすく、髪の成長に必要な栄養が届きにくくなる可能性があります。特にストレスは、無意識に首や肩をこわばらせ、循環を妨げる傾向が見られます。
③ 年齢による変化(30〜50代で増えやすい)
女性では30代後半から40代にかけて髪のハリやボリュームが変化しやすくなります。これは体の自然な変化の一部であり、年齢に伴うホルモンバランスや代謝の変化も関係します。年齢が原因の場合でも、日常のケアで見た目の印象は改善できる場合があります。
④ 季節による影響(特に秋)
季節的な要因もあります。夏の紫外線や気温差、皮脂分泌の変化などが重なり、秋に一時的に抜け毛が増えるケースが知られています。季節要因の場合、多くは数ヶ月で落ち着くことが多いです。
⑤ 髪に負担がかかる習慣(知らずにやっている方が多い)
強すぎるブラッシング、髪を濡れたまま放置する、ゴムで強く縛る、熱を当てすぎる(ドライヤー・アイロン)などの習慣は、髪や頭皮に物理的な負担をかけやすく、抜け毛に繋がる場合があります。まずは日々の習慣を意識して見直すことが効果的です。
整体師として見てきた「抜け毛が増えやすい人の共通点」
私の臨床経験から、抜け毛に悩みやすい方に共通して見られる特徴を挙げます(あくまで臨床経験に基づく傾向です)。
- 肩や首が慢性的にこっている — 首や肩のこりは頭皮周囲の循環に影響することが多いです。
- 呼吸が浅い — 浅い呼吸は交感神経が優位になりがちで、緊張状態が続きやすい傾向があります。
- 睡眠の質が安定していない — ぐっすり眠れていないと体の回復が進みにくくなります。
- ストレスをため込みやすい — 真面目で頑張り屋の方に多く見られます。
これらは診断ではなく“臨床で多く観察された傾向”であり、個人差があります。
登録販売者として感じる、髪の悩みが増える人の特徴
薬局や販売の現場で相談を受ける中で、見ることの多い傾向は以下の通りです。
- 自己流の頭皮ケアをしている — 「なんとなく良さそう」で製品を選ぶと、頭皮が落ち着かないケースがあります。
- 複数の商品を同時に試しすぎる — シャンプーや育毛系アイテムを頻繁に変えると頭皮が慣れず不安定になることがあります。
- 短期間で強い効果を期待しすぎる — 市販品は補助的なケアが目的であり、過度な期待は避けたほうが安全です。
ケース(臨床のまとめ例)
以下は複数の実例をまとめた架空のケースです(プライバシー配慮のため実名や個別詳細は省略しています)。
Aさん(女性・40代後半)
仕事が忙しく睡眠不足が続き、肩と首のこりが強い状態でした。「抜け毛が増えた」と相談があり、以下のようなケアを提案・実施しました。
- 首・肩周りを中心とした整体施術(循環改善を目的とした軽めのアプローチ)
- 自宅でできる簡単なストレッチと深呼吸の習慣化
- シャンプー法の見直し(強い摩擦を避ける)
数週間後、Aさんは「気持ちが落ち着いてきて、髪の扱いやすさが改善した気がする」と話されました。これは臨床でよく見られるパターンの一例です。
すぐにできる「抜け毛対策の基本」
ここからは、今日から始められる簡単な習慣を3つだけ紹介します。どれも薬や治療ではなく、日常で取り入れやすい工夫です。
① 夜は深呼吸を数回してから寝る
寝る前に腹式呼吸を数分行うことでリラックスでき、睡眠の質の向上が期待されます。副交感神経を意識的に働かせることで、体の回復リズムが整いやすくなります。
② 髪を乾かすときは「頭皮」を先に乾かす
濡れた髪を長時間放置するとダメージを受けやすくなります。ドライヤーは頭皮を中心に、熱を当てすぎないように注意しましょう。
③ 強い刺激のケアは避ける
ゴシゴシ洗い、強いブラッシング、きつく縛るヘアスタイルなどは頭皮に負担をかけます。優しいケアを心がけるだけでも頭皮の状態は改善しやすいです。
まとめ:抜け毛の原因はひとつではない
抜け毛は頭皮環境、生活習慣、年齢、季節、ストレス、日常行動など複数の要因が重なって起こる複雑な現象です。だからこそ急いで「これだけすれば解決」と断言することはできません。
重要なのは自分を責めず、できることを一つずつ積み重ねることです。小さな変化の積み重ねが、やがて大きな違いになります。あなたの髪と心に、少しでも安心を届けられたら嬉しいです。
● 生活習慣と抜け毛の関係はこちら → 「生活習慣が髪に与える影響:食事・睡眠・ストレス」
● 今日からできる改善習慣はこちら → 「髪の悩みを悪化させない生活習慣5つ【今日からできる】」


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