意外と日常の“何気ない習慣”が負担になっている
抜け毛を心配する方は多く、その原因はさまざまです。遺伝やホルモン、栄養、生活習慣など複合的ですが、整体の現場では「日々の髪の扱い方」が長期的に頭皮や毛髪に負担を与え、結果的に髪の見た目や扱いやすさに影響しているケースをよく見ます。ここでは、専門的な診断を要するケースを除き、誰でも今日から見直せる「NGな髪の扱い方7つ」を具体的に解説し、それぞれの代替行動や注意点をお伝えします。効果の断定はできませんが、負担を減らすことで「頭皮の居心地」を保つ一助になる可能性があります。
NGその1:濡れた髪を強くこすって洗う・摩擦の強い洗髪
髪は濡れているとキューティクルが開き、物理的に傷つきやすくなります。爪を立ててゴシゴシ洗ったり、強い力でタオルドライすると表面が荒れ、毛先の摩耗が進みやすいです。
代替案:指の腹で優しく頭皮を洗い、タオルは押し当てるように水分を取る。マイクロファイバーや柔らかいタオルを使うと摩擦が減ります。
NGその2:濡れたまま放置して長時間寝る
濡れた髪をそのままにして寝ると、枕との摩擦や雑菌の繁殖によりダメージ感や不快感を招くことがあります。特に夜間は髪の乾燥と摩擦が重なり、切れ毛やもつれの原因になりやすいです。
代替案:ドライヤーで根元を中心にしっかり乾かす。熱を当てすぎないようにドライヤーを動かしながら使用し、頭皮が熱く感じたら少し離して調整してください。
NGその3:きつく髪を縛る・同じ位置で長時間引っ張るスタイル
ポニーテールやお団子を強く、また頻繁に同じ位置で結ぶと、毛根に負荷がかかりやすく、毛髪の引っ張りで切れやすくなります。長期間続けると「牽引性のダメージ」を招くリスクが高まります。
代替案:ゆるめのゴムやスカーフで優しくまとめる。結ぶ位置は日によって変える、睡眠時は髪を緩く結ぶかおろすなど負担を分散しましょう。
NGその4:高温のヘアアイロンや過度なブローを頻繁に行う
高温のスタイリングは髪の水分を急速に失わせ、キューティクルを損なうことがあります。頻繁な熱処理は毛髪の脆弱化につながり、切れ毛や枝毛を招きやすくなります。
代替案:温度は髪質に合わせて低めから試す(150〜170℃を目安に調整)。ヒートプロテクト剤を使用し、熱をかける時間を短くする工夫を。できれば週の利用回数を減らすことを検討してください。
NGその5:強すぎるブラッシングや無理なとかし方
乾いた髪を乱暴にブラッシングすると切れやすくなります。特に絡まった部分を無理に引っ張ると毛幹にストレスがかかります。
代替案:ブラッシングは毛先から徐々にほぐす。パドルブラシやスカルプブラシを使用する場合は優しい力で。濡れた髪は櫛目の荒いデタングルコームで毛先から解きほぐしましょう。
NGその6:頭皮への過度な刺激(強いヘアケア製品の連続使用や過度なスクラブ)
強力な洗浄剤や過度なスクラブを頻繁に使用すると、頭皮の保護バリアを傷つける可能性があります。過度の刺激は一時的な不快感や乾燥、かえって頭皮環境の不安定化を招くことがあります。
代替案:成分表を確認して自分の頭皮に合うやさしい処方を選ぶ(低刺激処方や無添加タイプなど)。スクラブは週1回程度の軽い使用に留め、異変を感じたら中止して専門家に相談してください。
NGその7:短期間で製品を次々と変える・過度なトライアル
新しいシャンプーや育毛系アイテムを短期間で次々に試すと、頭皮がその変化に適応できず刺激を受けることがあります。結果として一時的な違和感やかゆみが出る場合があります。
代替案:1つの製品は少なくとも4〜6週間ほど様子を見る。変化が嫌な場合は元に戻すか、穏やかな処方に切り替える。製品の複数使い(同時に多くの製品を併用すること)は控えめに。
まとめ:負担を減らす「扱い方」の見直しが大切
以上が整体師の視点から見た「抜け毛が増える可能性のあるNGな髪の扱い方7つ」です。いずれも即座に抜け毛を確実に減らす保証はできませんが、髪と頭皮に対する物理的・化学的ストレスを日常から減らすことで、長期的に見て扱いやすさが向上することは臨床上よく見られます。重要なのは小さな習慣を一つずつ見直し、続けられる範囲で負担を減らしていくことです。
いつ専門家に相談すべきか
以下のような症状がある場合は早めに専門医(皮膚科・内科など)に相談してください。
- 短期間で急激に抜け毛が増えたと感じる
- 頭皮に強いかゆみ・赤み・痛み・出血がある
- 局所的な円形状の脱毛が見られる
- 全身的な不調(高熱・体重減少など)を伴う
整体院では姿勢や筋緊張の改善を通じて生活習慣をサポートできますが、診断や医療処置は医師の領域です。


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