はじめに:髪と食事は密接に関わっている
髪の状態は、日々の生活習慣や体調の変化を反映しやすい部分です。整体の現場では「最近抜けやすい」「髪が細くなった気がする」と相談されることも多く、その背景には食事の偏り・栄養不足・睡眠の乱れ・ストレスなど、多くの生活習慣が重なっています。
もちろん、医療が必要なケースもありますが、多くの場合、日常的な食事や生活習慣を見直すだけでも、髪が健やかに見える状態を支えやすくなります。本記事では、整体師の視点から「髪に良い食べ物」「気をつけたい食べ物」をわかりやすくまとめました。
髪に良い食べ物:基本はバランス+5つの必須ポイント
髪は「ケラチン」というタンパク質でできていますが、成長の材料になる栄養素は多岐にわたります。どれか一つを大量に摂れば良いというものではなく、複数を組み合わせることで体にとって自然なサポートになる点が大切です。
① 良質なたんぱく質
髪の主要成分である「ケラチン」を作る材料です。特に女性は、ダイエットや食欲の波によって不足しやすい傾向があります。
- 肉類(鶏肉・豚肉・牛肉)
- 魚類(特に青魚)
- 卵
- 大豆製品(豆腐・納豆・おから)
- 乳製品(ヨーグルト・チーズ)
② 鉄を含む食品
鉄は女性に不足しやすい栄養素のひとつです。体調面にも影響しやすいため、抜け毛が気になる女性から相談されることも多くなっています。
- 赤身肉
- レバー
- あさり・シジミ
- 小松菜・ほうれん草
- ひじき
③ 亜鉛を含む食品
細胞の代謝に関わるミネラルで、髪の材料づくりにも関与しています。
- 牡蠣
- 牛肉
- ナッツ類
- 玄米・全粒パン
④ ビタミンB群・ビタミンD
エネルギーを利用するために必要な栄養素で、日々の疲れやすさを感じる女性に勧めることも多い栄養素です。
- 豚肉(ビタミンB1)
- まぐろ・かつお(ビタミンB6)
- 卵(ビタミンD)
- きのこ類(ビタミンD)
- 緑黄色野菜(ビタミンB群)
⑤ 良質な脂質(オメガ3脂肪酸)
全身のめぐりをサポートする働きがあり、健康的な体づくりのためにも大切な脂質です。
- サバ・イワシ・サンマ
- アマニ油
- えごま油
- くるみ
髪に良い「一日の食事例」
忙しくても実践しやすい、整体師おすすめの食事例を紹介します。
■ 朝食
- 卵とほうれん草のスクランブルエッグ
- ヨーグルト(ナッツ入り)
- 味噌汁(豆腐入り)
→ 朝にタンパク質を入れることで、1日の栄養バランスが安定しやすくなります。
■ 昼食
- サバの塩焼き
- 小松菜の胡麻和え
- 玄米
■ 夕食
- 鶏むね肉ときのこのホイル焼き
- グリーンサラダ+レモン
- 具だくさん味噌汁
→ 特に夜は消化に負担をかけすぎないことも大事です。
髪に悪い(控えめにしたい)食べ物と習慣
直接悪影響を与えるという断定はできませんが、整体師として髪の悩みを持つ方によく見られる傾向をまとめました。
① 過剰な糖質(甘いお菓子・甘味飲料)
血糖値の急上昇や栄養バランスの乱れは、髪に必要な材料が届きにくくなる場合があります。
② ファストフード・揚げ物の摂りすぎ
油が酸化しやすく、全身のコンディションに影響を与えることがあります。
③ アルコールの飲みすぎ
飲酒は睡眠の質を低下させやすく、栄養吸収が不安定になりやすい点に注意が必要です。
④ 極端な食事制限ダイエット
髪の材料が不足しやすいため、整体の現場でも髪トラブルの相談が増える傾向があります。
サプリメントの扱い方(注意点)
サプリメントは便利ですが、基本は食事の補助として使うのが安心です。医薬的な予防・改善を目的としない注意が必要です。
- 摂りすぎに注意(特に亜鉛・鉄・ビタミンD)
- 持病・薬を飲んでいる場合は医師に相談
- 妊娠中は専門家に相談
サプリで過剰になりやすい栄養素があるため、自然な食材での補給を基本にしましょう。
整体師が提案する「食事+生活習慣」のセット改善
髪を健康的に見せるためには、体全体のめぐりを意識した生活が大切です。
① 睡眠の質を上げるルーティン
- 寝る前のスマホを控える
- ぬるめの入浴でリラックス
- 部屋の照明を暗めにする
② 適度な運動を取り入れる
歩く・伸ばす・深呼吸するだけでも、血流が安定しやすくなります。
③ こまめなストレスケア
- 10分の散歩
- 気分転換の深呼吸
- 趣味の時間を確保
④ 頭皮への負担を減らす
- 高温のヘアアイロンを避ける
- 強いブラッシングをしない
- タオルでゴシゴシ拭かない
よくある質問(Q&A)
Q. 「これを食べたら髪が増える」食品はありますか?
A. そのような食品はありません。大切なのは毎日少しずつ、栄養バランスを整えることです。
Q. どの栄養素を優先すべきですか?
A. まずはタンパク質・鉄・亜鉛・ビタミン類をバランスよく摂ることがおすすめです。
Q. 食事の改善だけで髪は変わりますか?
A. 体質や生活習慣によって反応は異なります。食事だけに頼らず、睡眠やストレスケアも合わせて整えることが大切です。
まとめ:無理なく続けられる食生活が“髪の土台づくり”になる
髪のコンディションは、短期間で劇的に変化するものではありません。しかし、毎日の小さな積み重ねが、半年〜1年と長い期間で見たときには大きな違いとして現れやすくなります。
「朝のたんぱく質を増やす」「甘い飲み物を減らす」「週2回は魚を食べる」など、小さな一歩から始めてみましょう。整体師としても、こうした生活の積み重ねが体調と髪の状態を支える土台になると感じています。


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