登録販売者が解説|女性の髪質別シャンプーの選び方

シャンプー・トリートメントの選び方

※本記事は一般的なヘアケア情報を目的としており、診断や医療行為を代替するものではありません。個々の体質や症状によっては専門医の相談をおすすめします。

シャンプー選びで失敗しやすい理由

シャンプーは毎日使うものだからこそ、「合う・合わない」の差が出やすい製品です。広告で見かける「〜に効く」「〜が治る」といった文言は医薬品的な表現になり得ますので、製品を選ぶ際は落ち着いて“用途”と“成分の傾向”を確認することが大切です。ここでは登録販売者としての現場経験をもとに、女性の代表的な髪質ごとに失敗しにくいシャンプー選びのポイントを解説します。

まず押さえておきたい基本ポイント

     
  • 用途を優先する:「何のためのシャンプーか(保湿、ダメージケア、頭皮ケア、ボリュームアップ)」を確認する。
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  • 洗浄成分の種類を知る:硫酸系は洗浄力が高め、アミノ酸系は比較的マイルド、といった傾向がある。
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  • 成分は表記の順序で判断:配合量が多い成分ほど上位に記載されるため、上位に保湿成分などがあるか確認する。
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  • 使用感と目的のバランス:しっとり感を重視すると重めに感じることもあるため、髪の扱いやすさを優先するか、保湿を優先するかを決める。

髪質別の選び方(タイプ別ガイド)

1)乾燥・パサつきが気になるタイプ

乾燥しやすい髪は、表面の保護や水分を保つ力が弱くなっていることが多いです。おすすめの方針は「保湿寄りの処方を選ぶ」こと。シャンプーでは保湿成分(ヒアルロン酸、グリセリン、セラミド等)が配合されている製品を選ぶと、洗った後のパサつきが軽く感じられることがあります。ただし、保湿系は重さを感じやすいので、髪が細い方はトリートメントで調整するなど使い分けを検討してください。

     
  • 選び方の目安:「保湿」「しっとり」表示
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  • 避けた方がいいケース:極端に強い洗浄力の製品(過度に皮脂を奪う可能性あり)
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  • 使い方のコツ:洗浄は頭皮中心、毛先はトリートメントで補う。

2)うねり・広がりが気になるタイプ

うねりや広がりは髪の水分バランスと表面の状態が関係します。まとまりを出したい場合は、髪の表面を整える成分や、落ち着かせる用途の製品を選ぶと扱いやすく感じやすいです。例えばシリコーン系成分は表面コーティングでまとまりが出やすくなるため、くせの出やすい方に合うケースがあります(好みが分かれる点はご了承ください)。

     
  • 選び方の目安:「まとまり」「うねり抑制」「しっとり」などの表記
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  • 注意点:表面をコーティングする製品は定期的にしっかり洗うこと(残留が気になる場合あり)

3)ボリュームが出にくい・ぺたんとするタイプ

年齢やヘアダメージで髪が細くなり、根元がつぶれてボリュームが出にくくなる方は、“軽い仕上がり”をうたうシャンプーを選ぶと扱いやすく感じやすいです。ボリュームアップ系の表示や、軽い泡立ちの商品は根元のふんわり感をサポートすることがあります。

     
  • 選び方の目安:「ボリュームアップ」「ふんわり」などの用途表示
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  • 実践の工夫:根元を中心に洗い、乾かすときは根元を立ち上げるようにドライする

4)べたつき・脂っぽさが気になるタイプ

皮脂分泌が多めで夕方にべたつきやフケが気になる方は、適度な洗浄力で頭皮をすっきりできる製品が適しています。一方で洗浄力が強すぎると乾燥を招き、逆に皮脂過剰を招くこともあるため「中間の洗浄力」を意識すると失敗しにくいです。

     
  • 選び方の目安:「頭皮ケア」「スッキリ」「皮脂ケア」等の表示
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  • 注意点:頻繁な過度洗浄は避け、すすぎを丁寧に行う

5)カラーやパーマでダメージが気になるタイプ

カラーやパーマを繰り返すと、髪の内部のタンパク質が減りやすくなります。ダメージが気になる場合は、補修や保護をうたう製品や、ケラチン・加水分解タンパクなどの補修成分が配合されたシャンプーを選ぶと扱いやすくなることがあります。ただし、補修成分の効果には個人差がありますので、日常の使い心地を基準に選ぶことが重要です。

     
  • 選び方の目安:「ダメージケア」「補修」「保護」等の表記
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  • 補助策:ダメージが強い場合はトリートメントや週に1回の集中ケアを併用する

成分表示の見方(登録販売者の視点で簡単に)

成分表は配合量の多い順に記載されています。実用上のチェックポイントは以下の通りです。

     
  • 洗浄成分の系統:アミノ酸系(マイルド)、硫酸系(洗浄力高め)、ベタイン系(中間)など。
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  • 保湿成分:ヒアルロン酸、セラミド、グリセリンなどが表記されているか。
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  • 補修成分:ケラチン、加水分解コラーゲン等の有無。
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  • 注意成分:刺激が気になる場合は香料やアルコール(エタノール)などの表記を確認。

シャンプーを選ぶときの実践チェックリスト(買う前)

     
  1. 用途表示(保湿・頭皮ケア・ボリューム等)が自分の目的と一致しているか。
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  3. 成分表の上位にマイルドな洗浄成分(アミノ酸系など)が来ているかを確認。
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  5. 保湿・補修成分が必要なら上位に記載があるかをチェック。
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  7. 香りや使用感のレビューを複数見て、使用感が合いそうか確認。
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  9. 初回は小さいサイズやトライアルで試して、頭皮や髪の反応を確かめる。

日常の使い方で差がつくポイント

どんなに良いシャンプーでも使い方が悪いと効果が出にくいです。簡単な使い方ルールを守るだけで、髪や頭皮が落ち着きやすくなります。

     
  • 予洗いをしっかり1分程度:汚れの多くを落としてからシャンプーを使うと摩擦が減る。
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  • 頭皮を中心に洗う:髪の汚れは泡で落とすイメージで。
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  • すすぎ残しはトラブルの元:特に生え際や耳の後ろは丁寧に。
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  • ドライは根元から立ち上げる:ボリュームを出したいときは根元を中心にドライ。

最後に:迷ったらどうする?登録販売者からのアドバイス

選択に迷ったら、まずは「用途」を明確にしてから成分表をチェックしましょう。ドラッグストアで相談できる場合は、登録販売者に普段のケアや悩みを伝えると、製品の特性や使い方を踏まえた提案が受けられます。また、合わないと感じたらすぐに使用を中止し、症状がひどい場合は医療機関に相談してください。

まとめ

シャンプーは「万能」なものではなく、用途と髪質に合わせて選ぶことで失敗を減らせます。登録販売者としての視点からは、まず用途表示と成分の上位表記を確認し、使い方を工夫することをおすすめします。日常の小さな選択と習慣の積み重ねが、扱いやすい髪につながりますので、ぜひ試してみてください。

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