髪の悩みを悪化させないためには「生活習慣の見直し」が大切
髪や頭皮の悩みは、年齢・性別を問わず多くの人が抱えています。
「抜け毛が増えた気がする」「最近ボリュームが出にくい」「パサつきが気になる」など、気になる変化は人それぞれです。
整体師として30年以上、そして登録販売者として一般用医薬品やヘアケア製品の相談を受ける中で強く感じているのは、髪の状態は日々の生活習慣に左右されやすいということです。
もちろん、生活習慣だけで髪の状態がすべて決まるわけではありませんが、悪化しやすい習慣を控えるだけでも、髪や頭皮を健やかに保つサポートにつながる場合があります。
生活習慣の改善効果を最大限にするためには、抜け毛の仕組みも理解しておくと良いです。
関連記事:「抜け毛の基礎知識:なぜ起こるのか?」
この記事では、今日から無理なく取り入れられる「髪の悩みを悪化させないための生活習慣」を5つご紹介します。
1. 生活リズムを整え、睡眠の質を下げないこと
睡眠は「体のメンテナンスタイム」と言われるほど、体内で多くの重要な働きが行われる時間です。
特に、髪は一定のサイクルに沿って成長し続けているため、そのサイクルが乱れやすい生活を続けると、健やかな状態を維持しにくくなることがあります。
・寝る時間が毎日バラバラ
・眠りが浅い日が多い
・スマホを見ながら寝落ちする
このような習慣は、睡眠の質を下げてしまうことがあります。
できる範囲で以下のような工夫をしてみましょう。
・寝る1時間前にはスマホを見ない
ブルーライトは脳を覚醒させやすく、眠りに入りにくくなるとされています。
就寝前は照明を落とし、リラックスできる環境を整えることがポイントです。
・毎日同じ時間に寝る習慣をつくる
体はリズムが整うと過ごしやすくなり、自然と眠りに入りやすくなります。
いきなり完璧を目指す必要はありません。まずは「寝る時間を30分以内に揃える」など、小さなところから始めてみてください。
2. 髪と頭皮に合った「洗い方」を心がける
どんなに良いシャンプーを使っていても、洗い方が乱れていると頭皮に負担がかかることがあります。
頭皮環境が乱れている場合は効果が出にくいため、事前に整える必要があります。
詳しくは 「頭皮環境の基本:健康な髪が育つ条件とは」
特に気をつけたいポイントは次の3つです。
① 予洗いをしっかり行う
シャンプーをつける前に、38℃前後のぬるま湯で1分程度しっかり流すことで、過度な摩擦を避けやすくなります。
② ゴシゴシこすらず、指の腹でやさしく洗う
爪を立てると頭皮を傷つける可能性があります。
指の腹を使って、頭皮を動かすように「揉み洗い」をするイメージが良いでしょう。
③ すすぎ残しをなくす
耳の後ろや生え際はシャンプーが残りやすい部分です。
すすぎが不十分だと、頭皮がベタついたり、かゆみにつながる場合があります。
全体がしっかり流れているか、最後に手触りで確認しておくと安心です。
3. 過度な熱ダメージを避ける習慣をつくる
ドライヤーやヘアアイロンなど、毎日のスタイリングで「熱」を使う機会は多いものです。
ただ、温度や距離が適切でないと、髪がパサつきやすくなる原因になることがあります。
以下のポイントを意識するだけで、過度なダメージを避けやすくなります。
・ドライヤーは頭皮から20cm以上離す
近づけすぎると高温が集中しやすくなります。風を当てる位置と距離をこまめに調整しましょう。
・髪はできるだけ早く乾かす
濡れた髪は繊細な状態です。自然乾燥を続けることで、摩擦の影響を受けやすくなることがあります。
タオルドライでしっかり水分を取り、短時間で乾かす習慣が理想的です。
・アイロンは温度を上げすぎない
高温に頼るほど髪への負担は増えやすくなります。
毎日アイロンを使う人は、できる範囲で温度を下げ、同じ箇所に何度も当てないよう意識することが大切です。
4. 食生活を整え、無理のない栄養バランスを意識する
髪は「体の一部」であり、日々の食事から作られています。
特定の食材だけが良いというより、さまざまな栄養をバランスよく摂ることが大切です。
とはいえ、完璧な食事を続けるのは難しく、ストレスになることもあります。
無理なく続けるためには、以下のようなポイントがおすすめです。
・たんぱく質を毎食少しでも意識する
髪は主にたんぱく質から構成されています。
卵、魚、大豆、肉などを「少しずつ」「毎日」摂るだけでも大きな違いになります。
・野菜を一品追加する
野菜をたくさん食べるのは難しくても、「いつもの献立にサラダか味噌汁の具を追加する」だけなら続けやすいです。
・極端な食事制限は避ける
一時的に体重を落とせても、体全体のコンディションが不安定になる場合があります。
自分の体に無理のない範囲で、栄養をしっかり摂ることが大切です。
5. ストレスをため込みすぎない環境をつくる
ストレスは体のリズムを乱しやすく、生活全体に影響を与えることがあります。
髪の悩みも、人によってはストレスの影響を受けやすくなることがあり、以下のような習慣が役立つ場合があります。
・深呼吸や軽いストレッチを取り入れる
忙しい日でも1〜2分でできるため、続けやすい方法です。
・湯船にゆっくり浸かる
体が温まることでリラックスしやすくなり、気持ちが落ち着くことがあります。
・一人で抱え込まない
家族や友人に話すだけでも、心が軽くなる場合があります。
必要に応じて専門家に相談することも大切です。
まとめ:小さな習慣の積み重ねが、髪と頭皮を守るための土台になる
髪の悩みを「今日すぐにゼロにする」ことは難しいかもしれません。
しかし、生活習慣を少しずつ整えることは、誰でも無理なく取り組むことができます。
今回ご紹介した5つの習慣は、どれも特別なものではありませんが、継続することで体全体のコンディションを整えるサポートにつながることがあります。
- 睡眠の質を下げない
- 正しい洗い方を意識する
- 熱ダメージをためない
- 栄養バランスを意識する
- ストレスをため込みすぎない
少しずつ生活を整えることで、髪だけでなく、心身全体の調子が整いやすくなるはずです。
今日からできる範囲で、ぜひ取り入れてみてください。


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